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浴槽下の掃除が届かない時の正解。無理に外さずカビとヌメリを一掃する「3ステップ」

浴槽下の掃除が届かない時の正解。無理に外さずカビとヌメリを一掃する「3ステップ」

浴室に入った瞬間、下水のようなドブ臭さを感じたことはありませんか。

排水口をきれいにしても、換気扇を回し続けても消えないその臭いの原因は、十中八九「浴槽の下」に蓄積した汚れです。

浴槽の裏側や下部は、構造上もっとも湿気がたまりやすく、皮脂や石鹸カスが流れ込む場所です。

しかし、多くの浴室では「手が届かない」「見えない」ために放置され、気づいたときには固形のヘドロが堆積しているケースが後を絶ちません。

浴槽下のエプロン(カバー)を開けると、そこには想像を絶する光景が広がっていることが多々あります。

チョウバエが大量発生していたり、黒カビが壁一面を覆っていたりするのは珍しいことではありません。

この記事では、手が届かない浴槽下の掃除における「正解」を紹介します。

特殊な機材がない一般家庭でも実践可能な洗浄方法と、プロに任せるべき危険な状態の見極め方を、具体的に解説します。

浴槽下の掃除が届かない原因と水がたまる理由

なぜ浴槽の下はこれほどまでに汚れ、掃除が困難なのでしょうか。

それは、日本の浴室構造特有の「隙間」と「排水の仕組み」に原因があります。

特にユニットバス以外の在来工法や、古い団地などの据え置き型浴槽では、構造的に汚れが溜まりやすい条件が揃っています。

・入浴時に溢れたお湯に含まれる皮脂や石鹸カスが、浴槽の裏側に流れ込む。
・複雑な配管や狭い隙間が、物理的な掃除を阻害する。
・通気性が悪く、一度濡れると乾燥しにくい環境がカビを繁殖させる。

これらが複合的に作用し、手の届かない場所で汚れがヘドロ化していきます。

皮脂・石鹸カス・髪の毛がヘドロ化する仕組み



浴槽下には、体を洗った際のお湯や、湯船から溢れたお湯が流れ込みます。

このお湯には、人の皮脂、石鹸やシャンプーの成分、そして抜け落ちた髪の毛が含まれています。

これらが浴槽下の床面に残留し、時間の経過とともに水分が蒸発して濃縮されると、粘着質のある汚れに変化します。

そこにカビや細菌が繁殖し、ヌメリのある「ヘドロ」が形成されます。

髪の毛がこのヘドロに絡まると、排水の流れを堰き止めるダムのような役割を果たし、さらに汚れを堆積させる悪循環に陥ります。

換気不足と排水構造が重なると悪化しやすい



浴槽下は、エプロン(カバー)で覆われているため、換気扇を回しても空気が循環しにくい場所です。

湿度が高い状態が長く続くと、カビの繁殖スピードは加速します。

また、床の勾配(傾き)が緩やかだったり、排水口への経路が複雑だったりすると、汚れた水がスムーズに排出されず、水たまりができます。

この「滞留水」が腐敗することで、強烈な悪臭が発生します。

団地や古い浴室で特に起きやすい



特に注意が必要なのが、団地や築年数の古いマンションに見られる「バランス釜」や「据え置き型浴槽」の浴室です。

これらはコンクリートの床の上に直接浴槽が置かれていることが多く、浴槽と床の隙間が数センチしかないケースもあります。

物理的にブラシが入らないだけでなく、排水トラップの構造も古いため、詰まりやすく逆流しやすい傾向にあります。

浴槽下の掃除が届かないとき最初に確認すべきこと

「掃除をしよう」と思い立ったとき、いきなりカバーを外そうとするのは危険です。

浴槽には「エプロンを外して掃除できるタイプ」と「外してはいけないタイプ」が存在します。

これを見誤ると、水漏れ事故や設備の破損につながります。

・取扱説明書や浴槽本体の表示シールを確認する。
・固定ネジやコーキング(隙間埋め材)の有無をチェックする。
・少し動かしてみて、簡単に外れない場合は無理をしない。

安全に掃除を行うための、最初の判断基準を解説します。

浴槽エプロンは外していいタイプかどうか



最近のユニットバスの多くは、メンテナンスのためにエプロンが外せる構造になっています。

下から手を入れて持ち上げると外れるタイプや、留め具を回して外すタイプが一般的です。

しかし、全ての浴槽がそうではありません。

浴槽とエプロンが一体成型されているものや、完全に固定されているものもあります。

まずは、エプロンの下部や側面に「点検口」や「取り外し手順」の記載があるかを確認してください。

「浴槽エプロン 外さないでください」とある場合の考え方



警告シールで「エプロンを外さないでください」「防水パン洗浄不要」と記載されている場合は、絶対に取り外さないでください。

これは、内部が密閉構造になっており、水が入らない設計になっているか、あるいは専門業者によるメンテナンスを前提とした構造だからです。

無理に外すと、元に戻せなくなるだけでなく、防水機能が損なわれ、階下への水漏れを引き起こす可能性があります。

このタイプの場合は、隙間からのアプローチのみに留めるのが正解です。

無理に外すことで起きる破損・水漏れリスク



経年劣化したプラスチック製のエプロンは、柔軟性を失い、割れやすくなっています。

「固いけれど力を入れれば外れそう」と無理に引っ張った結果、爪(固定フック)が折れたり、エプロン自体に亀裂が入ったりするトラブルが多発しています。

また、再取り付けが不完全だと、入浴中にエプロンが外れて怪我をする恐れもあります。

スムーズに外れない場合は、エプロンを付けたまま掃除する方法を選択してください。

浴槽下の掃除が届かない場合の正しい掃除手順

エプロンが外せる場合、あるいは隙間から掃除する場合でも、基本の手順は同じです。

やみくもに水をかけるのではなく、汚れの性質に合わせた手順で進めることが重要です。

・物理的に届く範囲のゴミを取り除く。
・洗剤の化学力で汚れを浮かせ、分解する。
・水圧を利用して、奥の汚れを洗い流す。

この3ステップで、手の届かない場所の汚れを攻略します。

① 掃除ブラシで届く範囲を最大化する



まずは、柄の長いブラシを使用して、髪の毛や大きなホコリの塊を掻き出します。

いきなり洗剤をかけると、髪の毛がヘドロの中に埋もれてしまい、除去が難しくなります。

針金ハンガーを伸ばしたものや、100円ショップで売られている隙間用ブラシを活用し、できる限り固形物を取り除いてください。

排水口が見える場合は、ヘアキャッチャーのゴミもこの段階で捨てておきます。

② つけおきで汚れを浮かせてから落とす



ブラシが届かない奥の汚れや、こびりついたヘドロには「つけおき」が有効です。

排水口を一時的に塞ぎ(ビニール袋に水を入れたものを栓にするなど)、浴槽下の床面にお湯を溜めます。

そこに洗浄剤を溶かし、30分〜1時間ほど放置します。

これにより、固着していた汚れがふやけて浮き上がります。

エプロンが外せない場合も、隙間から洗剤溶液を流し込むことで同様の効果が期待できます。

③ 水流で奥の汚れを押し出すという発想



汚れが浮き上がったら、強い水流で一気に洗い流します。

シャワーを「ストレート」や「ジェット」などの水圧が高いモードに切り替え、奥から手前に向かって汚れを押し出すように水をかけます。

この時、排水口が詰まらないように注意しながら、浮いてきたヘドロを回収します。

高圧洗浄機があればベストですが、ない場合はホースの先をつまんで水圧を上げるなどの工夫でも対応可能です。

浴槽下の掃除が届かないときに使える洗剤の選び方

浴槽下の汚れは、カビ(菌類)、石鹸カス(脂肪酸カルシウム)、皮脂(酸性汚れ)が混ざり合った複合汚れです。

ただの浴室用中性洗剤では歯が立ちません。
汚れの種類とターゲットに合わせて、適切な洗剤を選ぶことが成功の鍵です。

キッチンハイターが向いている汚れと注意点



「キッチンハイター」や「カビキラー」などの塩素系漂白剤は、カビやヌメリを分解する力が最強です。

黒カビが発生している場合や、ヘドロの臭いが強い場合には、これらが最も効果的です。

液体タイプを水で薄めて散布するか、泡タイプを気になる箇所に噴射します。

ただし、酸性洗剤と混ざると有毒ガスが発生するため、単独で使用してください。

また、ステンレスや一部のパッキンを傷める可能性があるため、長時間の放置は避け、必ず十分にすすいでください。

オキシクリーンでつけおきが有効なケース



「オキシクリーン」などの酸素系漂白剤は、発泡力で汚れを浮かすのが得意です。

浴槽下にお湯を溜めてつけおき洗いをする場合は、こちらがおすすめです。

塩素系特有のツンとした臭いがなく、比較的安全に使用できるため、一度に広範囲を洗浄したい場合に向いています。

40度〜60度のお湯を使うと効果が最大化されます。
溶け残りがないよう、しっかり撹拌してから流し込んでください。

重曹・クエン酸で対応できる範囲の限界



ナチュラルクリーニングとして人気の重曹やクエン酸ですが、浴槽下の頑固なヘドロ汚れに対しては力不足です。

軽い汚れや予防掃除には使えますが、数年放置した汚れを落とす力はありません。

「重曹とクエン酸を混ぜて発泡させる」方法は、視覚的には効いているように見えますが、洗浄力自体はそれほど強くありません。

徹底的にきれいにしたい場合は、塩素系または酸素系漂白剤の使用を推奨します。

浴槽下の掃除が届かないときの掃除ブラシの選び方

「道具」の選び方も重要です。

手が届かない場所を掃除するのですから、手の代わりとなるブラシの性能が結果を左右します。

実際に効率の良いブラシの特徴を紹介します。

柄の長さと角度で掃除効率は大きく変わる



浴槽下は奥行きがあるため、柄の長さは最低でも50cm以上は欲しいところです。

また、床と浴槽の隙間や、奥のコーナー部分は直線のブラシでは届きません。

先端がL字型に曲がっているものや、ヘッドの角度調整ができるブラシを選ぶと、死角の汚れにもアプローチできます。

100均ブラシで足りる場合と足りない場合



100円ショップでも様々な隙間ブラシが販売されています。

日常的なメンテナンスや、汚れが軽度な場合はこれらで十分対応可能です。

特に、使い捨て感覚で使える点はメリットです。

しかし、長期間放置して固まった汚れを落とすには、ブラシの剛性が足りません。

力を入れると柄がしなったり、毛先が広がったりして汚れを削り落とせません。

頑固な汚れには、ホームセンターなどで販売されている浴室掃除専用のハードブラシが必要です。

ブラシだけでは解決しないパターン



ブラシでこすっても落ちない汚れは、石灰化した「尿石」のような状態か、カビが素材の奥まで根を張っている状態です。

この場合、物理的にこするだけでは解決しません。

無理にこすると浴槽や防水パンを傷つけ、そこに新たな汚れが入り込む原因になります。

ブラシで落ちない場合は、洗剤によるつけおき時間を長くするか、プロによる高圧洗浄を検討してください。

浴槽下の掃除が届かない・エプロンが外せない場合の対処

エプロンが外せない、あるいは外すリスクが高い場合の対処法です。

隙間から洗剤とブラシを入れる現実的な方法



エプロンと床の隙間、あるいは側面の隙間から、スプレー洗剤を噴射します。

この時、ノズルが長いタイプのスプレーボトルを使うか、園芸用の加圧式噴霧器を使うと、奥まで洗剤を届けられます。

その後、隙間に入る厚さの「平型ブラシ」や「ワイヤーブラシ」を差し込み、届く範囲でこすり洗いを行います。

見えない状態での作業になるため、手探りになりますが、汚れを撹拌するだけでも効果はあります。

スプレーや注水でできる範囲と限界



泡スプレータイプの塩素系漂白剤(カビキラーなど)を隙間から大量に噴射し、泡の膨張力で内部に充満させる方法も有効です。

しばらく放置した後、シャワーの水を隙間から勢いよく注ぎ込みます。

ただし、この方法では「こびりついた固形汚れ」までは落とせません。

あくまで、ヌメリやカビの殺菌、消臭といった対症療法的な処置になります。

排水口が詰まっている状態で大量の水を注ぐと、浴室内に汚水が逆流してくる可能性があるため、排水状況を確認しながら少しずつ行ってください。

自力対応をやめたほうがいいサイン



隙間からの洗浄中に、黒い塊が大量に出てくる、あるいは水を流しても一向に排水されない場合は、自力での対処は限界です。

内部で大量のヘドロが剥がれ落ち、排水トラップを塞いでしまっている可能性があります。

この状態でさらに水を流すと、階下漏水のリスクが高まります。直ちに作業を中断し、専門業者に相談してください。

浴槽下の掃除が届かない状態で起きやすいトラブル

「見えないから気にならない」と放置し続けると、どのような実害が出るのでしょうか。

衛生面だけでなく、建物の構造や居住環境にまで悪影響を及ぼす可能性があります。

ヘドロ臭が取れないケース



浴室に入った時の「ドブ臭い」「カビ臭い」原因の多くはここです。

浴槽下で腐敗した有機物の臭気は、エプロンの隙間から漏れ出し、換気扇を回すことで気流に乗って浴室全体に広がります。

芳香剤を置いても、臭いの元を断たない限り解決しません。

浴槽下に水がたまり続ける状態



正常な状態であれば、浴槽下に流れ込んだ水は排水口へスムーズに流れます。

しかし、ヘドロで排水経路が塞がれると、浴槽下の防水パンに水が溜まりっぱなしになります。

これは常に床下に汚水プールがあるようなものです。

湿気が抜けず、浴室の壁や天井のカビ発生原因にもなります。

チョウバエ・カビが発生する条件



「チョウバエ」と呼ばれるハート型の小さな羽虫をご存知でしょうか。

彼らはヘドロを餌にし、汚泥の中に卵を産みます。

浴槽下は、餌(ヘドロ)、水分、適度な温度があり、外敵もいないため、チョウバエにとって最高の繁殖場所です。

浴室で小バエを頻繁に見かける場合、浴槽下で爆発的に繁殖している可能性が高いです。

浴槽下の掃除が届かないとき業者を検討すべき基準

自力で頑張るか、プロに頼むか。

その判断基準は「エプロンが外せるか」と「汚れの蓄積期間」にあります。
無理をして設備を壊すより、一度プロにリセットしてもらう方が、結果的に安上がりで安全な場合も多いです。

・エプロンが外せない、または外し方が分からない場合。
・3年以上掃除をしておらず、悪臭がする場合。
・虫が大量発生している場合。

自力掃除では改善しないと判断する目安



市販の洗剤でつけおき洗いをしても臭いが取れない、あるいは黒いカスが出続ける場合は、汚れの層が厚すぎて洗剤が浸透していません。

また、高圧洗浄機がないと届かない奥のコーナー部分に汚れが溜まっている場合も、自力では限界があります。

浴槽下ヘドロ掃除を業者に頼むメリット



プロの業者は、業務用の高圧洗浄機を使用します。

これは家庭用とは水圧と水量が桁違いで、手の届かない奥のヘドロまで根こそぎ吹き飛ばすことができます。

また、必要に応じて排水トラップの分解洗浄も行うため、詰まりのリスクも解消されます。

エプロンを外す際の破損リスクも、プロならではの技術で最小限に抑えられます。

費用感と依頼前に確認すべきポイント



浴槽下洗浄(エプロン内部洗浄)の相場は、オプション料金で5,000円〜10,000円程度、浴室クリーニング全体で15,000円〜25,000円程度が一般的です。

依頼する際は、「エプロン内部の高圧洗浄が含まれているか」を必ず確認してください。

業者によっては表面の拭き上げだけのプランもあるため注意が必要です。

浴槽下の掃除が届かない状態を防ぐためにできること

一度きれいにしたら、その状態をできるだけ長くキープしたいものです。

日々のちょっとした習慣で、次回の掃除の手間を劇的に減らすことができます。

入浴後にやるべき最低限の習慣



石鹸カスや皮脂を含んだお湯を、そのままにしないことが重要です。

入浴の最後には、シャワーで浴槽の周りやエプロンの隙間にお湯(または水)をかけ、汚れを洗い流してください。

これだけで、ヘドロの栄養源を減らすことができます。

換気と乾燥で差が出るポイント



カビや細菌は湿気を好みます。

入浴後は必ず換気扇を回し、可能であれば窓を開けて通気を良くしてください。

さらに、数ヶ月に一度でも良いので、エプロンを外して(または隙間を開けて)送風機などで風を送り込み、内部を完全に乾燥させる日を作ると効果的です。

掃除頻度の現実的な目安



本格的なエプロン内部の掃除は、半年に1回〜1年に1回が目安です。

梅雨入り前の5月〜6月と、大掃除の12月に行うのがおすすめです。

この頻度で高圧洗浄やつけおき洗いを行えば、ヘドロが固着する前にリセットでき、清潔な状態を維持できます。

よくある疑問

浴槽下の掃除はどれくらいの頻度が正解?



理想は半年に1回です。

夏場のカビ繁殖期と、年末の大掃除のタイミングで行うのが効率的です。

少なくとも1年に1回行えば、深刻なヘドロ化やチョウバエの発生は防げます。

届かない部分は放置しても問題ない?



「問題ない」とは言えません。

見えない部分でカビや雑菌が繁殖し、それが浴室全体の空気環境を悪化させます。

アレルギーの原因になることもあるため、可能な限り洗浄することをお勧めします。

どうしても届かない場合は、プロによる定期的なクリーニングを検討してください。

団地の浴槽下は自分で掃除して大丈夫?



団地の据え置き型浴槽は、配管が古くデリケートな場合が多いです。

ブラシで強くこすって配管を外してしまったり、穴を開けてしまったりすると、階下漏水などの重大な事故につながります。

不安な場合は、無理に自分でやろうとせず、管理会社や専門業者に相談するのが最も安全な選択です。

まとめ

浴槽下の掃除について、届かない場所への対処法と限界点を解説しました。

・浴槽下が汚れるのは構造上の問題であり、珍しいことではありません。
・エプロンを無理に外すことは、破損や事故のリスクがあるため慎重に行ってください。
・自力で掃除する場合は、洗剤の化学力(つけおき)と水流の物理力を組み合わせるのが効果的です。
・どうしても改善しない臭いや汚れは、プロの高圧洗浄でリセットするのが正解です。

見えない場所だからこそ、定期的なケアが必要です。無理のない範囲でメンテナンスを行い、清潔で安心なバスタイムを守りましょう。