換気扇からの「ゴー」という低い音は、内部で不具合が起きているサインです。
この音を放置すると、モーターの過熱による故障や、火災につながる恐れがあります。
修理や交換となれば、数万円から十数万円の出費になることも珍しくありません。
この記事では、異音の原因を詳細に特定し、自分で掃除できるか、あるいは業者に頼むべきかの判断基準を解説します。まずは音の原因を確認しましょう。
換気扇の異音「ゴー」の原因特定と修理・掃除・交換の判断基準
異音の原因が「汚れ」なのか「寿命」なのかを見極めることが、解決のために重要です。
原因次第で、掃除だけで直るのか、部品交換が必要なのかが決まります。
多くの原因は「汚れの蓄積」によるファンの回転異常
換気扇を長期間掃除していない場合、ファンにホコリや油汚れが厚く付着します。
換気扇は空気を吸い込む際、空気中の微細なホコリや油分も同時に吸い込んでいます。
特にキッチンでは調理中に発生した油煙が冷えて固まり、粘着質となってファンにこびりつきます。
浴室では湿気を含んだ重たいホコリが、ファンの羽根一枚一枚に層のように積み重なっていきます。
この汚れは均等に付着するわけではありません。 羽根の一部に汚れが集中して付着すると、回転時のバランスが崩れます。
高速で回転するファンにおいて、わずか数グラムの重量差でも大きな遠心力を生み出します。
バランスを崩したファンが回転することで軸がぶれ、低い振動音である「ゴー」という音が発生します。
この段階であれば、汚れを取り除くことで回転バランスが戻り、音も解消されるケースが大半です。
築10年以上なら「モーター寿命」や「軸摩耗」の可能性が高まる
設置から10年以上経過している場合、モーター内部の潤滑油切れや部品の摩耗が疑われます。
換気扇の標準的な耐用年数は、メーカーによって異なりますが、およそ10年から15年とされています。
長年の使用により、モーターの回転軸を支えるベアリング(軸受け)という部品が摩耗します。
また、回転を滑らかにするためのグリス(潤滑油)が熱や経年で乾き、金属同士が直接擦れ合うようになります。
さらに、モーターに電力を供給するコンデンサという部品も経年劣化します。 コンデンサが劣化すると、モーターを回す力が弱まり、不安定な回転を引き起こします。
これらの症状は機械的な寿命であり、清掃で改善することはできません。
機械としての寿命を迎えている可能性が高いため、掃除をしても異音は解消されない場合があります。
この場合は部品交換、あるいは本体ごとの交換を検討する時期に来ています。
【判断図】掃除で直る場合と修理が必要な場合の境界線
掃除で直るケースと修理が必要なケースは、主に「使用年数」と「汚れの状態」で分かれます。 以下の条件を基準に、対処法を判断してください。
・掃除で直る可能性が高い:設置から10年未満かつ、ファンに厚い汚れが目視できる
・掃除で直る可能性が高い:過去1年以上掃除をしておらず、最近音が大きくなってきた
・修理・交換が必要:設置から10年以上経過している
・修理・交換が必要:掃除をして汚れがない状態でも異音が収まらない
・修理・交換が必要:異音だけでなく、ファンの回転が遅い、または止まることがある
まずは自宅の換気扇の設置年数を確認してください。 本体の側面やカバーの裏側に貼られたシールに、製造年が記載されていることが多いです。
比較的新しい機種であれば、掃除を試してみる価値があります。
故障か正常かの判別基準となる「音の種類」と「気圧差」への対策
音が鳴るタイミングや音質を確認することで、故障かどうかを見極められます。空気の通り道が狭いだけであれば、故障ではありません。
窓を開けて音が止まるなら「気圧差」による正常な音
最近の住宅、特にマンションや高気密住宅では、「負圧」による音が発生しやすくなります。
換気扇を回して空気を外に排出しようとすると、室内の気圧が外気よりも低くなります。
気密性が高い部屋では、入ってくる空気が不足するため、換気扇は空気を吸い込む際の抵抗が増えて音が鳴ります。
この時、「ゴー」という音に加え、ドアや窓の隙間から「ヒュー」という風切り音が聞こえることもあります。
確認方法は簡単です。換気扇を回したまま、近くの窓やドアを少し開けてみてください。
開けた瞬間に「ゴー」という音が止まり、スムーズな回転音に戻る場合は、換気扇本体の故障ではありません。
空気が足りていないために発生している音です。
【対策】給気口を開けるか24時間換気の風量を調整する
気圧差による音を防ぐには、スムーズな空気の入り口を確保する必要があります。
以下の対策を行ってください。
・壁についている給気口(通気口)を開ける:多くの部屋には壁に四角や丸の給気口があります。これが閉じていると空気が入ってきません。
・給気口のフィルターを掃除する:開いていてもフィルターが詰まっていると空気の通りが悪くなります。
・24時間換気システムの風量設定を下げる:換気量が多すぎる場合は、「弱」モードなどに調整します。
・換気扇使用時は少しだけ窓を開ける:調理中や入浴中は、遠くの窓を数センチ開けるだけで空気の流れが確保されます。
空気の通り道を作ることで、換気扇のモーターにかかる負担も減らすことができます。無理な運転を避けることは、機器の長寿命化にもつながります。
金属的な「キーン」「カラカラ」が混じる場合は内部故障のサイン
「ゴー」という低い音に加えて、高い金属音が混じっている場合は注意が必要です。音の種類によって、内部で起きている不具合が異なります。
・「キーン」「キュルキュル」
想定される原因:モーター軸のオイル切れ/ベアリングの摩耗
対処法:潤滑油の注入、改善しなければモーター交換
・「カラカラ」「カチカチ」
想定される原因:軸ブレで内部部品が接触/異物の混入
対処法:いったん使用中止→点検・修理(無理に回さない)
・「ジー」
想定される原因:モーター内部の電気的異常/サビによる固着
対処法:危険サインの可能性があるため使用中止→交換(修理判断は専門家へ)
これらの音は、モーターの軸がすり減っているか、内部部品が破損して接触している音です。
掃除では直らないため、使用を中止して修理業者へ連絡してください。
特に「カラカラ」という音は、破損した部品の破片が内部で暴れている可能性があり、さらなる破損を招きます。
汚れによる「回転バランスのズレ」が振動と異音を引き起こす原因
なぜ汚れがつくと音が鳴るのか、その仕組みを理解しておきましょう。原因を知ることで、なぜ定期的な掃除が必要なのかがわかります。
ファンに付着した汚れによって回転の重心が偏る
換気扇のファン、特にシロッコファン(円筒形の羽根)は、精密なバランスで設計されています。
工場出荷時には、ブレなく回転するように重心が調整されています。
しかし、使用に伴い付着する汚れは、羽根全体に均一につくわけではありません。
油汚れは粘着性があるため、一度汚れがついた場所にさらに汚れが重なり、不均一な塊となります。
高速で回転する物体において、重心のズレは大きな振動源となります。
例えば、洗濯機の中で洗濯物が偏った時に、脱水時にガタガタと大きく揺れる現象と同じ原理です。
重心がずれたまま回転し続けると、遠心力によってファン全体が波打つように揺れ始めます。
この揺れがモーター軸を伝って本体ケースに響き、低い振動音となって室内に広がります。
過負荷によりモーターから低い振動音が発生している
ファン自体が重くなり、さらに回転がスムーズでなくなると、モーターには通常以上の負荷がかかります。
モーターは設定された回転数を維持しようとして、より多くの電流を流し、強い力で回そうとします。
この時、モーター内部のコイルや鉄心に無理な力がかかり、電気的な唸り音が発生します。
これが「ゴー」や「ブー」といった重苦しい音の正体の一つです。
通常以上の負荷がかかり、モーター自体が振動して「ゴー」という低い音が発生します。
この状態が続くと、モーターの発熱量が増加します。 発熱は内部の絶縁材を劣化させ、最悪の場合はショートや焼き付きといった致命的な故障を引き起こします。
単なる音の問題だけでなく、電気的な危険信号でもあるのです。
自分で直すための換気扇掃除手順と「自力の限界ライン」
自分で掃除をする際は、正しい手順で行わないと怪我や破損のリスクがあります。ここでは安全な掃除方法と、プロに任せるべき判断基準を説明します。
【①準備】電源プラグを抜き周囲をビニールで養生する
作業中の事故を防ぐため、準備は徹底して行います。
まず、感電や誤ってスイッチが入ることを防ぐため、必ず電源プラグを抜いてください。
プラグが見当たらない場合や、壁の中に配線されている場合は、分電盤のブレーカーを落とします。
「切」の状態であることを確認してから作業を開始してください。
次に、周囲の養生です。 換気扇からは、油や黒い汚水が垂れてくる可能性があります。 ・足元の床に新聞紙やビニールシートを広く敷く ・コンロやシンクの上にもビニールを被せる ・壁面にもマスカーテープ(テープ付きビニール)などを貼る
自身の装備も重要です。
・厚手のゴム手袋:金属パーツの端で指を切らないようにするため
・マスク:舞い散るホコリやカビの胞子を吸い込まないため
・汚れても良い服装:油汚れは洗濯しても落ちにくいです
・安定した脚立や踏み台:無理な姿勢での作業は転倒のもとです
【②分解】フィルター・前面カバー・円盤状のカバー(ベルマウス)を外す
機種によって分解方法は異なりますが、一般的なシロッコファンの手順を解説します。
1.フィルターを外す 表面の金属フィルターや整流板を外します。バネで引っ掛かっているタイプや、ネジ止めされているタイプがあります。
2.前面カバーを外す 内部のファンを覆っているカバーがあれば外します。ネジ止めされていることが多いので、ドライバーで外します。
3.ベルマウス(円盤状のカバー)を外す ファンの手前にある、ドーナツ状の丸い枠(ベルマウス)を外します。通常、蝶ナット(手で回せるネジ)3〜4本で止まっています。
4.ファンを外す 中心のネジ(スピンナー)を回して外します。 【重要】 多くの換気扇のスピンナーは「逆ネジ」になっています。 通常のネジとは逆に、「時計回り(右)」に回すと緩みます。 「ゆるむ」と書かれている方向を確認しながら回してください。
外したネジは非常に小さく、紛失しやすいです。 取り外した順番に並べるか、小さな袋やトレーにまとめて保管してください。
排水口に流さないよう、シンクでの作業時はネットを設置することも忘れずに。
【③浸け置き】汚れと素材に合わせた洗剤選び(浴室は中性・キッチンは油汚れ用)
外したファンや部品は、ブラシで擦る前に「浸け置き」を行います。 硬くなった油汚れやカビを洗剤の力で緩めることで、素材を傷つけずに落とせます。
浸け置きの手順
1.大きなゴミ袋を二重にし、ダンボール箱や洗い桶の中に広げます。
2.40度〜50度のお湯を溜めます。 ※60度以上の熱湯は避けてください。プラスチック部品が変形したり、塗装が剥げたりする恐れがあります。
3.洗剤を溶かし入れます。
4.部品を完全に沈め、30分〜1時間ほど放置します。
~洗剤の選び方 ・キッチンのファン(油汚れ) ~
アルカリ性洗剤を使用します。
重曹やセスキ炭酸ソーダも有効ですが、頑固な油汚れには専用の油汚れ用洗剤が効果的です。
ただし、ファンが「アルミ製」や「塗装仕上げ」の場合は注意が必要です。
強いアルカリ洗剤に長時間浸けると、アルミが腐食して黒く変色したり、塗装が剥がれたりします。
アルミ素材の場合は、中性洗剤を使用するか、アルカリ洗剤の使用時間を短くしてください。
~浴室のファン(カビ・石鹸カス・ホコリ)~
中性洗剤(お風呂用洗剤)を使用します。
カビがひどい場合は塩素系漂白剤(カビ取り剤)を使いますが、金属部品には使用しないでください。サビの原因になります。
浸け置き後、柔らかくなった汚れをブラシやスポンジで落とします。
細かい溝には古歯ブラシが便利です。 最後に洗剤分が残らないよう、十分な水量ですすぎ、完全に乾燥させてから元の手順で取り付けます。
【④限界】中心の固定ネジ(スピンナー)が固着して外せない時の対処法
ファンの中心にある固定具(スピンナー)が、油の固着やサビによって、びくともしないことがあります。
この時、ペンチなどの工具を使って無理やり回そうとしないでください。
スピンナーはプラスチック製であることが多く、工具の力で簡単に割れてしまいます。
また、軸に無理な力がかかると、モーター内部の軸受けを破損させます。
試せる対処法
・ドライヤーの温風を当てて、固まった油を温めて緩める
・滑り止め付きのゴム手袋をして、両手でしっかり掴んで回す
異音悪化や破損を招くやってはいけないNG行動
手入れのために行った行動が、逆に故障を招くことがあります。安易な対処は故障を早める原因になります。
ホコリの上から直接潤滑油スプレーを噴射する
「音がうるさいから油をさせば直るだろう」と考え、隙間から潤滑油(CRCなど)をスプレーするのは避けてください。
掃除をしていない状態で油をさすと、内部に溜まっているホコリや油汚れと混ざり合います。
それが泥状の粘着物となり、時間が経つと硬化して、余計にファンの回転を重くしてしまいます。
また、スプレーの種類によっては、プラスチック部品を劣化させ、割れやすくするものもあります。
必ず分解洗浄を行い、汚れを十分に取り除いてから、適切な箇所(モーター軸の根元など)にのみ、少量注油する必要があります。
※最近のモーターは密閉型が多く、外部からの注油ができない、あるいは不要なタイプも増えています。
力任せにファンを外そうとしてモーター軸を歪める
ファンが軸に固着して抜けない時に、強く引っ張ったり、左右に揺さぶったり、金槌で叩いたりすることは厳禁です。
モーターの軸(シャフト)は、精密な直線性が求められます。 わずかでも軸が歪んでしまうと、回転時に大きな偏心運動(ブレ)が生じます。
掃除前よりも振動と異音が激しくなり、最悪の場合はファンが周囲のカバーに接触して破損します。
スムーズに外れない時点で、専門用具を持つプロへ任せるようにしましょう。
異音や発熱を放置したまま長期間使い続ける
「音はうるさいけれど、とりあえず煙は吸っているから」と使い続けるのは危険です。
異音が出ている時点で、モーターには過剰な負荷がかかっています。 この状態で使い続けると、以下のリスクが高まります。
・モーターコイルの絶縁被膜が溶け、レアショート(短絡)を起こす
・異常発熱により、周囲のホコリや油汚れに着火する
・コンデンサが破裂する
異音は換気扇の不調サインであり、故障が近いことを示しています。
プロに依頼すべき「危険なサイン」と「依頼先の選び方」
壁や天井に伝わるほどの強い振動がある場合は即停止
換気扇本体だけでなく、周囲の壁や天井に手を当ててみて、ビリビリと強い振動を感じる場合は重症です。
これは、モーターの軸が大きく変形しているか、取り付けボルトや枠組み自体が緩んでいる可能性があります。
特に埋め込み型の換気扇の場合、天井裏のダクト接続部が外れかけていることも考えられます。
そのまま運転を続けると、換気扇本体が落下する事故につながる恐れがあります。 直ちに使用を停止し、点検を依頼してください。
焦げ臭いにおいがする・本体が異常に熱い
運転中に「焦げ臭いにおい」「プラスチックが溶けるようなにおい」がしたり、スイッチやカバーの上から触れて「異常な熱さ」を感じる場合は緊急事態です。
内部で電気的なショートが起きているか、モーターが焼き付く寸前の状態です。
火災につながる恐れがあるため、直ちにブレーカーを落として修理を依頼してください。
電源を切っても熱が冷めない場合や、煙が見える場合は、消防へ連絡することも視野に入れた対応が必要です。
【依頼先】故障なら「電気屋」、汚れなら「清掃業者」
症状によって最適な依頼先は変わります。 間違った業者に依頼すると、対応できずに出張費だけかかってしまうこともあります。
電気屋・メーカー・管理会社に依頼すべきケース
・設置から10年以上経過している
・スイッチを入れても動かない、または途中で止まる
・異音だけでなく、焦げ臭いにおいがする
・部品の破損や変形が明らかである
・電気工事(配線の修理など)が必要と思われる場合
清掃業者(ハウスクリーニング)に依頼すべきケース
・設置から10年未満である
・動作自体は正常だが、汚れがひどい
・掃除で直る可能性があると判断できる
・自分で分解しようとしたが、固くて外せなかった ・高所作業で自分では手が届かない
清掃業者では電気系統の修理や部品交換はできません。
一方で、電気屋は修理はできますが、こびりついた油汚れを丁寧に洗浄することは専門外である場合が多いです。
まずは「年数」と「症状」で振り分けてください。 判断に迷う場合は、電話口で症状を詳しく伝え、対応可能か確認してから依頼しましょう。
換気扇クリーニングによる静音効果と費用対効果の比較
掃除でどれくらい音が静かになるか、コスト面から比較します。
完全分解洗浄で回転バランスが整い静音化した事例
プロによる完全分解洗浄では、ファンだけでなく、ファンが入っているケーシング(外枠)内部や、逆流防止弁(ダンパー)周辺の汚れまで徹底的に落とします。
専用の強力な洗剤と、高温のスチーム洗浄機などを使用し、硬化した油汚れを溶かして除去します。
ファンにこびりついた汚れをグラム単位で落としきることで、回転の軸ブレが解消されます。
これにより、「ゴー」という振動音や、「ヒュー」という風切り音が大幅に低減し、購入当初に近い静かさに戻るケースが多くあります。
また、汚れによって塞がれていた空気の通り道が開通するため、吸い込む力が回復し、換気効率も上がります。 部屋にニオイがこもらなくなり、壁紙の油汚れ防止にもつながります。
交換費用(約10〜15万円)と洗浄費用(約1.5〜2.5万円)の相場比較
新品への交換とクリーニングでは、費用に大きな差があります。
新品交換の相場 ・本体代金:2万円〜8万円(機種による)
・工事費(取り外し・取り付け・処分費):3万円〜5万円 ・合計:約5万円〜15万円 ※特殊なサイズや、天井裏のダクト工事が必要な場合はさらに高額になります。
分解洗浄の相場 ・レンジフード(キッチン):15,000円〜20,000円 ・浴室換気扇:10,000円〜15,000円 ・合計:約1.5万円〜2.5万円
故障していないのであれば、洗浄の方が大幅にコストを抑えられます。
「まずは洗浄を試してみて、それでもダメなら交換」というステップを踏むのが、最も無駄のない方法です。
失敗しない清掃業者の選び方と確認すべきポイント
業者選びで後悔しないために、事前にチェックすべき項目を挙げます。
安さだけで選ぶと、分解範囲が不十分で音が直らないことや、作業品質によるトラブルに巻き込まれることがあります。
完全分解の実績と技術力を口コミや事例で確認する
換気扇をどこまで分解できるかは、業者によって技術差があります。
格安業者の中には、フィルターとカバーを外して、見える範囲だけを拭き上げて終了とするケースもあります。
これでは、異音の原因である「ファン内部のバランス崩れ」や「モーター軸周辺の汚れ」は解消されません。
業者のホームページやブログ、SNSなどで、実際の作業事例を確認してください。
・シロッコファンを本体から取り外しているか
・ケーシング(内部のカタツムリのようなパーツ)の中まで洗浄しているか
・ビフォーアフターの写真が掲載されているか
これらの情報を公開している業者は、技術力に自信がある証拠です。
万が一の破損に備えて損害賠償保険に加入しているか
分解作業には常に破損のリスクが伴います。 特に古い換気扇はプラスチックが脆くなっており、慎重に作業しても爪が折れたり、塗装が剥がれたりすることがあります。
また、作業中の水漏れで床材を傷めるリスクもゼロではありません。
・作業中に部品を落として割ってしまった
・洗剤で周辺の設備を変色させてしまった
・作業後に動かなくなってしまった
こうしたトラブルが起きた際、損害賠償保険に加入している業者であれば、修理費用や弁償金を保険でカバーできます。
未加入の個人の業者などの場合、トラブル時に連絡が取れなくなったり、責任を回避されたりするリスクがあります。
契約前に「損害賠償保険に加入していますか?」と確認することは、自分を守るために重要です。
汚れ具合による追加料金なしの明朗会計であるか
クリーニング業界のトラブルで多いのが、当日の追加料金請求です。
「思ったより汚れがひどいので+5,000円です」「特殊な洗剤を使うので追加料金がかかります」などと言われ、最終的に見積もりよりも高額になるケースがあります。
安心して依頼するために、以下の点を確認してください。
・汚れの程度に関わらず「一律料金」であるか
・駐車料金や出張費が含まれているか、別途実費か ・オプション料金(防カビコーティングなど)の説明が事前にあったか
事前に料金体系を明確にしている業者は、選ぶ際の安心材料になります。
見積もりの段階で総額が確定し、当日の作業内容に変更がない限り追加請求がない業者を選びましょう。
よくある質問(FAQ)
賃貸の場合は「管理会社」と「業者」のどちらに連絡すべき?
賃貸物件の場合、換気扇は「設備」として貸主(大家さん)の持ち物になります。
そのため、不具合があった場合は、まず管理会社や大家さんに連絡してください。
経年劣化による故障や異音であれば、貸主の負担で修理・交換してもらえる可能性が高いです。
自己判断で業者を呼んで修理してしまうと、費用が全額自己負担になるだけでなく、「勝手に設備をいじった」として退去時にトラブルになることもあります。
ただし、「入居者の清掃不足による汚れ」が原因で異音が起きている場合は、入居者負担(善管注意義務違反)での清掃を求められることがあります。
まずは管理会社へ状況を報告し、指示を仰ぐのが基本です。
浴室の鏡交換や扉の修理もついでに頼める?
清掃業者はあくまで「掃除のプロ」であり、設備の修理や交換は専門外です。
浴室の鏡交換、パッキンの交換、扉の建て付け調整などは、リフォーム会社やガラス店、建具屋の領域になります。
ただし、清掃業者によっては以下のような軽作業に対応している場合もあります。
・鏡のウロコ取り(研磨)
・浴室全体の防カビコーティング
・排水口の詰まり除去
ホームページのオプションメニューを確認するか、問い合わせ時に相談してみてください。
修理が必要な箇所がある場合は、清掃とは別に専門業者を手配する必要があります。
お風呂とキッチンの換気扇で「ゴー」の原因は違う?
基本的な構造(モーターとファンで空気を送る)は同じですが、付着する汚れの質が大きく異なります。
キッチンの換気扇 主な原因は「油汚れ」です。
油が何層にも重なり、酸化して樹脂のように固くなることで、ファンの重量バランスを崩します。
気温が低い冬場は油が硬くなり、異音が大きくなる傾向があります。
お風呂の換気扇 主な原因は「湿気を含んだホコリ」と「カビ」です。 湿気によってホコリがファンに密着し、乾燥するとセメントのように固まります。
また、湿気が多いためモーターの軸がサビやすく、キーンという金属音を伴う故障も起きやすい環境です。
原因となる汚れは違いますが、どちらも「汚れを取り除いてバランスを戻す」ことで改善するケースが多い点は共通しています。
まとめ
換気扇の「ゴー」という異音は、多くの場合「汚れの蓄積」か「寿命」のどちらかです。
設置から10年未満であれば、プロによる分解洗浄で静かになる可能性が高いです。
しかし、自分で無理に分解しようとすると故障の原因になります。安全かつ確実に異音を解消したい場合は、まずはプロに相談することをおすすめします。
クリーンスマイルズでは、換気扇の完全分解洗浄を行っています。異音の原因診断も兼ねて、一度プロのクリーニングを試してみませんか?