7月に入ると、夏休みや連休に向けて民泊の予約が一気に増え始めます。
予約が埋まるのはうれしい反面、清掃スタッフにとっては少し緊張する季節です。チェックアウトから次のチェックインまで時間が短くなり、「とりあえず見える場所だけ急いで掃除!」となりがちです。
しかし、忙しい時期ほど小さな見落としが増えます。冷蔵庫に前のゲストの飲み物が残っていたり、エアコンからニオイがしたり、ベッドの下から謎の靴下が出てきたり……。
そこで今回は、7月の予約ラッシュ前に確認したい民泊清掃のポイントを、「毎回」「週1回」「月1回」に分けて紹介します。清掃担当者による仕上がりの差を減らすためにも、ぜひチェックリストとして活用してください。
繁忙期が始まってから洗剤やゴミ袋が足りないことに気づくと、作業が止まってしまいます。
予約が増える前に、次の消耗品を確認しましょう。
・ゴミ袋
・トイレットペーパー
・ティッシュペーパー
・スポンジやクロス
・台所用洗剤
・浴室用洗剤
・洗濯洗剤
・使い捨て手袋
・タオルやシーツの予備
「まだ少し残っているから大丈夫」と思っていると、連泊や急な予約で一気になくなることがあります。通常より少し多めに在庫を用意し、保管場所もスタッフ全員で共有しておきましょう。
掃除機の紙パックやフィルター、モップの状態も確認します。
玄関は、ゲストが最初に見る場所です。
ドアを開けた瞬間に砂や髪の毛が落ちていると、部屋全体の印象まで悪くなってしまいます。床だけでなく、ドアノブ、照明スイッチ、靴箱、スリッパも確認しましょう。
室内では、床、テーブル、テレビ周辺、リモコン、カーテンの裏までチェックします。リモコンやスイッチは手あかが付きやすいため、乾いたクロスで軽く拭くだけでは汚れが残る場合があります。
ベッドやソファの下にも、ゴミや忘れ物が入り込みがちです。毎回すべての家具を動かす必要はありませんが、ライトを当てて確認する習慣をつけると見落としを減らせます。
民泊清掃でクレームにつながりやすいのが、ベッドや寝具に残った髪の毛です。
シーツを交換しただけで安心せず、枕、掛け布団、ベッドパッド、マットレスの表面を確認しましょう。白い寝具では黒い髪が目立ちますが、色の濃いシーツでは見落としやすいため、角度を変えて見るのがコツです。
シーツにはシミや破れがないか、タオルにはニオイやほつれがないかも確認します。
7月は汗をかくゲストが増えるため、寝具やタオルのニオイ対策も重要です。洗濯後は完全に乾かし、少しでも生乾き臭がするものは客室へ出さないようにしましょう。
浴室、トイレ、洗面所、キッチンは、清掃状態が特に目立つ場所です。
浴室では、髪の毛、排水口のぬめり、鏡の水あか、シャンプーボトルの底を確認します。ボトルを持ち上げたら、下にピンク色の汚れがびっしり……ということもあります。
洗面台は、蛇口や鏡だけでなく、排水口やコップの内側もチェック。清掃後に水滴が残っていると、きれいに洗ったつもりでも雑な印象を与えます。
トイレは便器、便座の裏、床、壁、ペーパーホルダーまで確認しましょう。便器だけピカピカでも、床に髪の毛が一本落ちていると、ゲストの視線はそこへ一直線です。
夏は、ペットボトル、缶、アイス、テイクアウト食品などの利用が増えます。
シンク、コンロ、電子レンジ、食器だけでなく、冷蔵庫の中も毎回確認しましょう。前のゲストが残した食品や飲み物は、施設の忘れ物ルールに従って対応します。
ドアポケットの液だれ、棚のベタつき、冷凍庫に残った氷も見逃せません。冷蔵庫を開けた瞬間にニオイがしないか、最後に確認することも大切です。
食器や調理器具は、数がそろっているかもチェックします。繁忙期は破損や紛失の報告が後回しになりやすいため、足りないものがあれば、その日のうちに共有しましょう。
7月は、コバエ、ゴキブリ、蚊などの害虫が気になる季節です。
ゴミ袋を交換するだけでなく、ゴミ箱の底やフタの裏に液だれがないか確認します。キッチンの床、冷蔵庫の横、電子レンジの下に食べカスが落ちていないかも見ておきましょう。
排水口やスポンジに水分を残さず、最後にシンクを拭き上げます。ベランダにバケツや植木鉢がある場合は、雨水がたまっていないか確認してください。
害虫を見つけた場合は、退治して終わりにせず、発見した場所と日時を管理者へ報告します。同じ場所で繰り返し発生するなら、侵入経路の確認や専門業者への相談が必要です。
毎回の清掃では手が回りにくい場所を、週1回の定期清掃にまとめておくと効率的です。
・ベッドやソファの下
・冷蔵庫や棚の横
・窓のサッシ
・網戸
・換気扇の表面
・照明器具のホコリ
・ベランダの排水口
・ゴミ箱本体
・ドアや壁の手あか
窓まわりは、虫の死骸や結露による汚れがたまりやすい場所です。網戸に破れやズレがないかも確認しましょう。
ベランダの排水口は、落ち葉や泥で詰まると、急な大雨で水が流れにくくなることがあります。7月はゲリラ豪雨も想定し、こまめにゴミを取り除いておくと安心です。
月に一度は、通常清掃だけでは確認しにくい設備を点検します。
エアコンのフィルター、洗濯機の糸くずフィルター、洗剤投入口、換気扇、排水口、掃除機の内部などを確認しましょう。
エアコンから異臭や異音がする場合、水漏れがある場合は、無理に分解せず管理者へ報告します。内部の清掃は専門業者へ依頼したほうが安全です。
洗濯槽が汚れていると、洗ったタオルにニオイが移ることがあります。機種の説明書に従い、洗濯槽クリーナーなどで定期的に手入れしましょう。
備品の破損、家具のぐらつき、電球切れ、リモコンの電池切れも月1回の点検項目に入れておくと、ゲストから連絡を受ける前に対応できます。
清掃が終わったら、玄関から部屋へ入り直し、ゲストの目線で確認してみましょう。
ニオイはないか、室温は不快ではないか、照明は点くか、冷蔵庫は空か、タオルはそろっているか。写真を撮影して記録するルールを決めるのもおすすめです。
チェックリストには、作業者の名前と清掃日時を残しておきましょう。問題が起きたときに責任を押しつけるためではなく、状況を早く確認するためです。
7月の予約ラッシュを乗り切るコツは、清掃スタッフの経験や勘だけに頼らないことです。
毎回確認する場所、週1回清掃する場所、月1回点検する設備を分けておけば、忙しい日でも作業の抜けを減らせます。
特に夏は、エアコン、冷蔵庫、排水口、寝具、害虫対策が重要です。清掃道具や備品も早めに補充し、トラブルがあればすぐ共有できる体制を整えておきましょう。
予約でカレンダーが埋まる前に、まずは清掃チェックリストを完成させること。準備をしっかりしておけば、ゲストもスタッフも気持ちよく夏の繁忙期を迎えられます。
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